大学では鶏の卵を対象に、鶏に納豆を食べさせることでコレステロール値がどう変動するかを研究していました。卒業後は食品メーカーと健康サプリメントメーカーでの営業職を経験。開発研究職に挑戦しようと転職を考えていたときに、日清ヨークを知り、身近な商品で健康づくりに貢献できるところに魅力を感じました。公募制度があり、生産技術職から開発研究職へ挑戦できる環境が整っていることも、入社の決め手になりました。
入社後は約2年間、関西工場の充填グループで経験を積んだのち、公募制度を利用して2019年より開発研究所へ。新商品開発や既存品のリニューアルを手掛けて5年になります。
これまで担当した商品の一つが「ピルクル」のフレーバー展開です。マーケティング部からの依頼を受け、ストロベリー味やマンゴー味など、約9か月後の発売に向けて味づくりを進めていきます。社内承認を経て営業担当が使うサンプルづくりまで、決められたコストやスケジュールの中で進めることが私の役割です。
- 9:00
- 始業自動車で出勤。所内の備品(洗い物など)を片付け、予定を確認する
- 9:30
- サンプル作成試作用のベース液や営業サンプルの作成。前日に作成したサンプルの風味をチェック
- 11:30
- 商談新規の原材料やフレーバーの改良などの提案を受ける
- 12:30
- 昼休憩
- 13:30
- 試作・上長試飲様々な配合パターンを試し、イメージ通りの味に近づけていく。上長にもサンプルを確認してもらい意見をもらう
- 17:45
- 終業
開発のプロセスで大事にしているのは、マーケティング担当とのコミュニケーションです。「おいしい」の基準は人それぞれなので、サンプルを複数作って試飲してもらい、比較検討する中で理想の味を追求していきます。
求められたイメージに合わせて自ら提案することもあります。例えば、原材料メーカーとのやりとりを重ね、これまで使っていなかった原材料との組み合わせを提案し最適な味が出せたことも。2023年からは、開発研究側からマーケティングへ、自分なりの商品開発案などを発表する「シーズ提案会議」が3か月に一度行われています。チャレンジを応援するカルチャーがあり、上司からも「やってみたら」と背中を押されることも多いです。工夫を込めた担当商品が店頭に並び、さらに販売数が伸びたときには大きな達成感がありますね。
日清ヨークに入って驚いたことは、賞味期限が短い商品ゆえ作り溜めができない大変さ。日々生産量の調整が生じているので、いずれは、賞味期限を延ばしたリニューアル商品を世に送り出したいです。